ニュースや業界情報で頻繁に耳にする「ゼネコン」という言葉。実は英語の「General Contractor(ゼネラル・コントラクター)」を略した呼び名で、日本語では「総合建設業者」または「総合工事業者」と訳されます。建設工事を発注者から一括で請け負い、工事全体のとりまとめを行う建設業者のことを指します。

ゼネコンの3つの機能

 一般的な建設会社や工務店と異なり、ゼネコンが「総合」と呼ばれる理由は、「設計」「施工」「研究開発」の3つの機能を自社内で一体的に持っている点にあります。設計部門では建物や構造物の計画・図面作成を担い、施工部門では実際の建設工事を管理・統括します。さらに研究開発部門では、新技術や新工法の開発にも取り組んでいます。この三位一体の体制が、ゼネコンの大きな特徴です。

元請として専門業者をとりまとめる

 ゼネコンは発注者から工事を直接請け負う「元請業者」として機能します。実際の各種工事は、電気・設備・左官・鉄骨など専門の下請業者(サブコン)に発注し、ゼネコン自身は工事全体の企画・調整・品質管理・安全管理を担います。複数の専門工事業者を束ねてプロジェクト全体を竣工まで導くのが、ゼネコンの本質的な役割です。

ゼネコンの種類:スーパー・準大手・中堅

 ゼネコンは主に売上高の規模によって分類されます。売上高1兆円超を目安とする大手5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)は「スーパーゼネコン」と呼ばれ、現在は各社の売上高が数兆円規模にまで拡大しています。その下に準大手ゼネコン、さらに地域密着型の中堅・地場ゼネコンが続き、日本の建設産業を多層的に支えています。

建設業法との関係

 建設業法上、ゼネコンが主に手がける工事は「建築一式工事」や「土木一式工事」に分類される元請工事です。建設業法では、こうした元請業者が下請契約を締結する際のルールや、下請代金の支払い期限、施工体制台帳の作成義務など、さまざまな規制が設けられています。特定建設業許可の取得義務もゼネコンに深く関わるテーマです。

サブコン・マリコンとの違い

 ゼネコンと対比される用語として「サブコン」があります。サブコンは「スペシャリスト・コントラクター」の略で、電気・管・鉄骨など特定の専門工事を担う下請専門業者のことです。また、海洋土木や港湾施設工事を専門とする業者は「マリコン(マリン・コントラクター)」と呼ばれます。建設業界は、こうした多様な業者が役割を分担して成り立っています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
内容は行政書士 吉田哲朗(行政書士吉田哲朗事務所 代表)が確認し、 公開時点の法令・運用基準に基づき監修しています。 実際の申請要件や判断は、各行政庁の指導に従ってください。

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