
1.下請業者の確認が必要な理由
建設業では、元請業者が下請業者に工事を発注することが一般的です。
しかし、下請業者が建設業許可を持っていない場合や、契約の内容が法令に適合していない場合には、元請業者側にも責任が及ぶことがあります。
そのため、工事を依頼する際には、下請業者の許可・体制をきちんと確認しておくことが重要です。
特に、公共工事や大規模工事では、下請契約に関する確認体制が厳格に求められるため、早い段階での確認が不可欠です。
2.建設業許可の有無を確認する方法
(1)許可番号と許可区分の確認
下請業者が建設業許可を受けている場合は、**「建設業許可票」**に
- 許可番号
- 許可を受けた業種
- 許可区分(一般・特定)
が記載されています。
この許可票は、事務所や現場に掲示することが義務づけられており、誰でも確認できます。
また、建設業許可の有効期間は5年間であるため、更新がされているかどうかもチェックが必要です。
(2)インターネットでの確認
国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」を利用すれば、
会社名や許可番号から、全国の建設業者の情報を検索できます。
このシステムでは、
- 許可の有効期限
- 許可業種
- 許可行政庁
などを確認できるため、相手の登録内容に誤りがないか、簡単に調べることができます。
3.経営事項審査(経審)の有無
公共工事を受注している下請業者の場合、**経営事項審査(経審)**を受けているかも重要な確認ポイントです。
経審を受けていれば、経営状況や技術職員の体制などが評価されているため、一定の信頼性が担保されます。
経審の結果は、**「経営事項審査結果通知書」**で確認でき、また、各自治体のウェブサイトでも公表されています。
4.下請契約書の内容確認
実際に工事を発注する際には、書面による下請契約書の締結が必要です。
この契約書には、以下の項目が明記されているか確認しましょう。
- 工事内容と請負金額
- 施工期間
- 支払条件(出来高払・支払期日など)
- 再下請禁止や安全管理に関する条項
- 瑕疵担保や損害賠償の定め
また、建設業法第19条の3では、下請契約に関する必要記載事項が定められています。
契約書が口頭で済まされている場合は、法的リスクが高まるため注意が必要です。
5.元請業者の責任と実務上の注意点
下請業者の選定や管理は、元請業者の重要な責任のひとつです。
特に次の点を意識しておくことが求められます。
- 許可の有無を確認し、無許可業者を使わない
- 契約書を必ず書面で交わす
- 再下請を行う場合の範囲や承諾条件を明確にする
- 安全衛生教育や現場ルールを共有する
これらの管理を怠ると、建設業法違反や元請責任の追及に発展するおそれがあります。
下請業者との信頼関係を築くためにも、日常的な確認・記録の徹底が重要です。
6.まとめ
下請業者の確認は、単なる形式的な作業ではなく、法令遵守と企業の信用維持につながる基本業務です。
「許可の有無」「契約内容」「現場体制」の3点を確実に確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
内容は行政書士 吉田哲朗(行政書士吉田哲朗事務所 代表)が確認し、公開時点の法令・運用基準に基づき監修しています。
実際の申請要件や判断は、各行政庁の指導に従ってください。
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