元請負人とは、下請契約における注文者で建設業者であるものをいいます。

下請負人とは、下請負契約における請負人をいいます。

下請負契約

下請負契約とは、建設工事を他の者から請け負った建設業を営む者と他の建設業を営む者の間で締結される請負契約をいいます。

したがって、一次の下請業者も二次の下請業者との関係では元請人の立場に立ちますし、二次と三次、三次と四次との間も同様です。

なお、建設業法で元請負人として規制が適用されるのは、許可業者だけですが、許可業者でない者も下請契約の注文者としての規制は適用されます。

発注者と注文者の違い

発注者は、建設工事の注文者のうち他の者から請け負ったものを除くと定義されています。

そのため、建設工事の最初の注文者がこれにあたります。

また、注文者とは、民法上の注文者をいい、下請契約におけるものも含まれます。

元請責任

発注者から直接建設工事を請け負った特定建設業者には、下請負人に対する建設業法等の法令遵守の指導が求められています。

下請負人に対する指導は

具体的に違反事項を指摘する

下請負人が速やかに是正できるよう的確に行う

必要があります。

下請負人が、是正指導に従わない場合は

当該下請負人の許可行政庁等に、速やかに通報しなければならないこととされています。

この通報を怠ると、特定建設業者自身が建設業法の監督処分対象になることがあります(建設業法第24条の7)。