共同企業体(ジョイント・ベンチャー)

 共同企業体(ジョイント・ベンチャー)は、1つの建設工事を複数の建設業者が共同で受注・施工する事業組織体であり、その法的性格は法人格のない団体、民法上の組合の一種です。

 共同企業体(ジョイント・ベンチャー)は、建設業者が単独で受注及び施工を行う場合と異なり、複数の建設業者が1つの建設工事を共同で受注し、施工・完成させることを目的として形成されます。

 共同して事業を行うことの合意そのものは、共同企業体の構成員間の契約(共同企業体協定書によるもので、共同企業体は、各構成員間の契約関係から生ずる人格結合関係(団体の一種)です。このため、共同企業体協定書に規定のない事項については、民法の組合に関する規定に基づいて処理することが妥当です。