建設業は、社会インフラを支える重要な産業です。その建設業を所管する中央省庁が「国土交通省(略称:国交省)」です。本記事では、国土交通省が担う建設業に関する主な役割や制度、私たちの生活との関わりについて、わかりやすく解説します。


■ 国土交通省とは?

国土交通省は、日本の国土、交通、住宅、都市、建設、気象などを幅広く所管する省庁で、2001年に旧建設省・運輸省・国土庁・北海道開発庁などが統合されて発足しました。略して「国交省」と呼ばれます。


■ 建設業との関係

建設業において国土交通省は、以下のような重要な役割を担っています。

① 建設業法の運用・改正

建設業法は、元請・下請間の適正な取引や安全な施工体制、技術者の配置義務などを定めた法律です。国交省は、この法律の制定・改正を行い、業界の健全な発展を図っています。

② 建設業許可制度の所管

建設業を営むには、一定の工事規模を超えると「建設業許可」が必要です。国交省はこの許可制度の枠組みを定め、都道府県や地方整備局を通じて運用しています。

③ 公共工事の発注・監督

国交省は、道路、橋梁、ダム、空港などの国のインフラ整備を直接担当し、公共工事の計画・発注・監理を行います。また、適正な入札制度の整備もその一環です。

④ 技術者資格制度の整備

施工管理技士などの国家資格も、国交省の所管です。これらの資格制度を通じて、施工の質や安全性を確保しています。


■ 地方機関との連携:地方整備局

国交省は全国に「地方整備局」を設置し、地域のインフラ整備や建設業許可、災害対応などを担っています。たとえば、愛知県など中部地方では「中部地方整備局」がこれを担います。


■ 建設業を支える存在として

建設業の現場では、日々多くの人が汗を流し、社会インフラを築いています。その背後には、法律や制度で業界を整備・支援する国土交通省の存在があります。建設業に携わるすべての方々にとって、国交省の動向は常に注目すべきものです。

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